当院では東洋的な発想に基づいた、本格的な鍼灸「積聚(しゃくじゅ)治療」で健康な体へのお手伝いをさせていただきます。
積聚(しゃくじゅ)治療とは
積聚(しゃくじゅ)とはお腹の異状のことです。
東洋医学では、お腹は体全体の反応が現れるところで、例えば膝が痛くても、自律神経が乱れても、ほとんどの場合お腹に異状がでています。それは体が冷えて生命力が低下しているためです。
お腹、脈の状態、全身のツボの反応を確認しながら、体の中心である背中をメインに、お腹や手足に鍼やお灸をすることで、体の芯が温まり、病の根本的な原因である「冷え(生命力の低下)」が解消され、積聚(しゃくじゅ)が消えていきます。
積聚(しゃくじゅ)が消えると、生命力、自然治癒力が高まり、症状の改善が期待できます。
冷え(生命力の低下)について
ここでお話しする「冷え」とは、感覚的に冷たいと言うことだけでなく、生命力の低下を指します。体が冷えると生命力が低下して、いろいろな不調が現れます。それらの症状を改善するには、体に熱を起こして生命力を高め、「冷え」を解消することです。
冷え(生命力の低下)の原因
皆さんの体には、生まれてから今までの疲れ(冷え)が必ずたまっているもので、それが体に微妙な歪や偏りを生じさせます。生まれてから今までの疲れとは、今までにかかった病気、仕事や人間関係のストレス、過労、交通事故やスポーツでの外傷(むち打ち、打撲、骨折など)、受けた治療(手術など)、不規則な生活、偏った食事、睡眠不足、出生の状態などです。これらの要因が重なり合い、体に「冷え(生命力の低下)」を生じさせます。
鍼(はり)について
鍼(はり)
髪の毛ほどの細さで先を丸くした鍼を使用します。
とてもやさしい鍼なので、鍼に不安のある方、はじめての方でも安心して受けていただけます。
また、鍼、鍼皿はディスポーザブル(使い捨て)を使用しております。衛生面もご安心ください。
てい鍼(ていしん)
妊婦さん、小児、皮膚や刺激に敏感の方には、てい鍼という先を丸くした刺さない鍼でやさしく刺激いたしますので、ご安心ください。
お灸について
知熱灸(ちねつきゅう)
当院で一番メインに使用しているお灸です。もぐさを大きくピラミッド型に作り、上からゆっくり燃やすことで、じんわりとした温かさが体の奥に広がります。温かいと感じたら取り除きますので、火傷もしませんし、とても気持ちのよいお灸です。
透熱灸(とうねつきゅう)
米粒又は米粒の半分ぐらいのもぐさでお灸をします。わざと小さい火傷の跡(数ミリ)をつくり、体が傷を治そうとすることで、治癒力や免疫力を高めます。時間と共に火傷の跡は薄くなり消えますが、皮膚の弱い方だと小さい跡が残ることがあるため、確認してから使用します。体の奥に熱が染み込むような温かさを感じます。
棒灸(ぼうきゅう)
棒灸はもぐさを紙に包み、皮膚から距離をおいて燃焼させ、輻射熱(ふくしゃねつ)で温熱刺激を与えるものです。もちろん、火傷のしないお灸になります。非常に気持ちがよく、お灸の苦手な方、赤ちゃん、ペットにも使用することができます。