アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などのかゆみで悩まれている方は多いと思います。

痛みも辛いですが、かゆみも我慢できないですよね。私の兄と弟も現在は落ち着いていますが、小さい頃からアトピーで悩まされていたので、本人の辛さも、それを支える家族の辛さも見てきました。また、私自身も数年間、蕁麻疹で悩んだ経験があります。一つ言えるのは症状がひどい時は薬で抑えることも必要だとは思いますが、体質を変えないことには、なかなかゴールが見えません。

 アトピーの体の状態を東洋的にみると、体の芯が冷えて、熱がコントロールできなくなり、体の表面に熱がでている状態です。この熱がかゆみになっています。その他、暑がりの方やくすぐったがりの方が多いです。この熱やかゆみにだけ注目して、体を冷やしたり、薬で抑えたりすることは、一時的にかゆみは楽になりますが、体の芯は冷えたままなので、なかなか解決しません。解決しないどころか、ますます冷えを強くしてしまい、悪化してしまう方もいらっしゃいます。また、体の表面の熱を強くする食べ物が糖質です。糖質とは甘いものはもちろん、ご飯、パスタ、パンなども含みます。糖質は体に熱をつくるので、熱のコントロールが苦手なアトピーの方は、かゆみが強くなってしまいます。かゆみがおさまるレベルまで糖質を控えることも大切です。実際に私も兄も弟も鍼灸施術に加えて、食生活などの生活習慣を見直すことでゴールが見えてきました。特に兄と弟は小さころから、病院での治療や、民官療法など、様々なことを試してきましたが、一番効果があったのが上記の方法でした。

 生活習慣を変えることは大変なことです。しかしアトピーから解放されるには必要です。鍼灸施術で体の芯を温めて、熱をコントロールできる体の状態にし、生活習慣を見直すことで、余分な熱をつくらないようになり、ゴールが見えてきます。この機会にご自身の体としっかり向き合い、かゆみから脱却しましょう。