肩こりは日本の国民病と言われるぐらい身近な症状です。

最近はパソコンに加え、スマートフォンも普及して、ますます肩こりの方が増えていると思います。また、仕事も体を動かすことは減り、パソコンなど長時間座っている仕事が増え、さらに肩や首に負担がかかる状況が増えています。

 肩こりといっても、少し肩がこるぐらいから、頭痛や吐き気を伴う肩こり、めまいを伴う肩こり、眼精疲労を伴う肩こり、首肩から肩甲骨にかけて辛いなど、人によって症状の状態は異なります。また、自律神経失調症や更年期障害などで来院された方も、肩を確認するとこりが強い方多く、様々な不調の裏側には肩こりがあるとも言えます。

 肩こりは親の体質などに似ることもあると思いますが、基本的には生まれつき肩こりという方はいないと思うので、生まれてからの問題になります。原因を探っていくと、過去の交通事故などで首をむち打ちした方、小さい頃に階段から落ちて頭をぶつけた方、木や遊具などから落ちて頭をぶつけたなど、首や頭に古傷がある方が非常に多いです。首や頭に古傷ができてしまうと、体は古傷を治そうとしてずっとエネルギーを使い続けます。また、首は頭と体をつなぐ橋の役割です。橋がぐらつくと、頭と体のつながりが悪くなるので、のぼせやすくなり、首肩背中の不調はもちろん、頭痛、めまい、吐き気がひどくなったり、天候などの影響も受けやすくなります。このような体の状態でパソコンやスマートフォンをする時間が増えているので、慢性的でなかなか改善しない肩こりの状態になってしまいます。

 肩こりがひどくなると、もちろん血流も悪くなるので、足が冷えたり、便秘したり、体が疲れやすくなったり、寝つきが悪くなったりと、自律神経も乱れてきます。

 毎日、仕事でパソコンをして、家ではスマートフォンをずっと見てる生活ですと、なかなか改善まで時間がかかりますが、鍼やお灸で首の古傷の施術をし、全身の疲れをとっていくと、だんだんこりづらい状態になっていきますし、こっても寝ればリセットされ、朝スッキリ起きれる状態になってきます。肩こりが気にならず、朝スッキリ起きれる体づくりをしていきましょう。